祭礼は、金曜日の午後7時より神社前にて叩き出し、土曜日は各町内曳き回し、
日曜日には全町内が順番に並んでの曳き回しと「いし月」(飲食店)前での見せ場、
そして渡祭が行われる。
祭車は5台であるが順番札に4番はなく、1,2,3,5,6番となっている。
これは4が「し」(死)の意味を持っているため番飛ばしを行っているのである。
今回紹介の「松二」は、五つの自治会が集まって形成、運営をしている。
祭車は、昭和24年新造(大工:森實)で白木造。彫刻は、森晴鶴作で三角には
「楠木正成桜井の駅」「児島高徳桜木詠歌」、持送りには「唐獅子」等が刻まれている。
天幕は「笹に真向き虎」で、天幕提灯の文字は表裏とも山形十二張同様で九つ配す。
また当地区では上から二段目、四張りの柱より左右どちらか一方の提灯は、前後逆さ
に取り付けられる風習がある。これは、祭車の後ろからでも祭車の町内の判別が容易
にできることからだろうと思われる。隣町の天カ須賀地区でもよく似たことが行われている。
お囃子は、五つ拍子を囃しているが、同じ五つ拍子でも同地区の松三、西元町、東洋町
とは多少の違いが見られる。
 
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松原町は、三重県四日市市の北部、地区の北は三重郡川越町に接し
、中央には国道1号線が通り、八風街道の始点でもある。地区内には、
四日市北警察署、四日市松原郵便局等がある。祭礼地区は広く、松原町、
富州原町、平町で、地区内には10数余の自治会があり、数自治会単位で
連合を組み、松一、松二、松三、西元町、東洋町の5町として祭礼に参加し
ている。
祭礼は、聖武天皇社の大祭で、7月16日前後の金〜日曜日に行われ、
神社境内では提灯祭りも行われている。
【日時】 7月16日前後の金曜日〜日曜日
【場所】 三重県四日市市松原町地区
【交通】 近鉄名古屋線富洲原駅下車
【連絡】 四日市市役所(0593-54-8175)